朝日新聞教育欄に紹介されました。

2012年10月

世界の平和と安定を祈ります

 学校で地球儀を作ったことがある。プラスチックの球体に細長く切り分けた世界地図を貼り付けた。赤道線ででこぼこになり、なんとも不格好な地球儀ができた。
 最近はハイテク化された地球儀もお目見えしている。玩具メーカーのエポック社(東京都台東区)が2009年に販売した「TV地球儀」もその一つ。地球儀とテレビをつなぎ、本体表面にペンで触れると、首都や国の特徴、世界遺産などの情報が表示される。新学習指導要領の小学5年社会科で「地球儀の効果的な活用」が重視されるようになったのが開発のきっかけだ。
 地球儀専門メーカーの渡辺教具製作所(埼玉県)は、新学習指導要領が発表された08年から数年間、売り上げが1〜2割ほど伸びたという。いつの時代も、変化の激しい世界情勢への対応が大変だ。東欧の民主化で小国が増えたり、ミャンマーの首都がヤンゴンからネピドーに移ったりするたびに仕様が変わる。製作後に変化する可能性もあるから、商品には製作年の記入が欠かせない。
 渡辺美和子会長は「地球儀屋としても、世界の平和と安定を祈ります」。

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