2010年には平城京遷都1300年を迎える奈良。その昔の平城の都の四条辺り、大安寺町、佐保川のほとりに近代的な県立の奈良図書情報館があります。そこで大規模な展示をいたしました。 製品だけでなく、
もちろん地球環境についての地球儀なども並べました。 市内の近鉄百貨店の書籍売り場でも同時開催で地球儀フェアをいたしました。 ご来場のみなさま、展示会のご紹介をいただきました新聞社の方々、展示を支えていただきました情報館スタッフの方々ありがとうございました。
地球儀の世界展
古地球儀のレプリカコーナー
天体コーナー
アメリカ軍地図部隊は戦後、旧日本陸地測量部作成の地形図をもとにして2種類の立体地図を作成しました。ワシントンD.C.の陸軍地図局で1952年に4色刷りのバージョンができました。その後1955年に東京・北区王子にあった米陸軍極東地図局が6色刷りのバージョンを作成しました。当時の地図局には旧日本軍の地図作成のエリートも協力しました。一時期日本人職員の総数は約850人にのぼり、世界で2番目の地図生産地だったということです。
今回の展示は渡辺教具が保管する35枚の地図のうちの5枚です。
6色刷りのもので、色彩が良く残っている点では貴重なものです。
現在確認できる同様の立体地図は、つくば研究学園都市にある地質調査所にあるものだけのようです。
縮尺は25万分の1で、地図製図・測量では非常にレベルの高かった日本でもできなかったオール・プラスチック製の立体地図です。高さだけは3倍に誇張してあります。
地図の縁に記載されている英文
Prepared by the Army Map Service, U.S.Army, Washington D.C. constructed and molded in 1955 from Japan, 1:250,000
Vertical Exaggeration 3:1
Transverse Mercator Projection
KYOTO OSAKA TANABE NAGOYA TOYOHASHI
渡辺美和子 参考 地図編集工房 長谷川敏雄氏資料