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弊社の『ミニ火星儀』が
JAXAメールマガジンで紹介されました
[記事抜粋]
JAXAメールマガジン 第115号 (2009.10.1配信)
宇宙つれづれ ◆「火星儀」と「一枚の写真」から

若田光一宇宙飛行士に縁の深い埼玉県草加市。その地で創業71年を迎える教育用地球儀の老舗・渡辺教具製作所(渡辺美和子社長)からこの9月に発表されたばかりの教育用火星儀、それもかなりマニアックな火星儀が、意外な場所で注目を集めました。

どうマニアックなのかというと、火星全球にわたる標高データを色分けで示したという、おそらく世界初の火星儀である点です。そしてなぜ注目を集めたかというと、9月29日の夜に渋谷の居酒屋街でそれを手に持って報道陣に示したのが、鳩山由紀夫首相だったからです。

千葉工大惑星探査研究センターの松井孝典所長がプレゼントとして手渡したこの火星儀は、直径12cmとミニサイズ(5600万分の1)ながら、NASA/JPLのマーズグローバルサーベイヤーによるデータを、東海大学情報技術センター(TRIC)で画像処理し制作されたという、いわば“血統書付き”の逸品です。

このメルマガの読者の方ならこうしたデータを得るのに科学者とエンジニアのどれほどの努力が費やされたか容易に想像がつくと思います。探査機を火星周回軌道に送り込むことがまず難関であるのに加え、周回軌道はぶれ、探査機の姿勢も変動します。センサーの温度で出力値が変わってくるかもしれません。そうした要素を勘案しつつ補正を加えたデータを2次元の画像にし、球面に変換し、球体に貼り付けてようやくできたのがあの火星儀なのです。

「コンピュータを使えば3Dデータを自在にズームしてながめたり比べたりすることはできるのですが、やはり手にとって眺めてみたいし、そうすれば違う何かが見えてくるのではないか…、と科学者は考えるわけです。火星の標高データを月や地球のそれと比べてみると、同じ球体とはいいながらそれぞれに全く違った表情を見せてくれますから」というのは、この教育用火星儀の解説文を書いた会津大学助教の寺薗淳也氏。

報道される写真には「火星儀をもらって喜ぶ鳩山首相」といった解説が付され、いっぷう変わった嗜好を持つ人物であるというニュアンスが伝わってきましたが、いやいやそれだけではないでしょう。この標高データの火星儀から、エンジニアや科学者の努力の跡や、教育的な価値をも読み取ることのできる人物が、いま日本の首相を務めている、と受け止めたいところですね。  (MK)


※全文は宇宙航空研究開発機構(JAXA)ホームページのバックナンバーでご覧下さい。


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